ブックセンターびらきの日 vol.1 開封の儀

「ただの空き家」のこもりくブックセンター、

管理人・センタ長の2人で、出来ること・やれることをちまちまと活動しています。

「ブックセンターにしよう!」と思い立った2018年から丸4年、5回目の春。

2022年の春(4月24日)には、縁あった方々のご協力を得て、

少しの本棚と、たくさんの本が入った段ボールのある空き家」になりました、なれました。

この日は「こもりくブックセンターびらきの日 vol.1 開封の儀」と題しまして。

ご時世柄、オープンな宣伝はしなかったけれど、

お手伝いに畿内からお越しいただいた4人の方、

様子を見に来てくれたり差し入れしてくれたり飲み物を持ってきてくださったりの地元の方3名、、、

管理人とセンタ長合わせて9名の方にお越しいただきました。

土間にあった本棚や、離れにあった何十箱の段ボールに入った本を母屋に運び。

「ブックセンター」にするための「下ごしらえ」。

非力な自分たちだけでは出来ないことなので、本当にありがたいです。

(特に本棚・・・! どうやって中に運び込もうかとずっと懸案だったので解決して本当に嬉しかった~)


さて。

「開封の儀」と題した理由。

この日運んだ何十箱の段ボールを文字通り「開封」したから、です。(そのまんま)

この大量の段ボール(に、入った本)。

どこから来たかというと。

ちょうど3年前に京都の南山城村の「空き家」から、軽トラに乗って運ばれてきました。


空き家 to 空き家。


少し話はそれますが、南山城村とのご縁のお話。

今は「いつか空き家をブックセンターにしたい」と野望を持っている管理人ですが、

ここに至るまでは2年近く「空き家・・・なんか使えるのかな、出来るのかな、どうしたらいいのかな」と試行錯誤していた期間がありました。

(もともと、ここは管理人の祖父母が住んでいた家で、亡くなってからは空き家になっていました)

とにかく手探りだったので「空き家」とか「DIY」とかに関連しそうなイベントや場をネットで見つけては足重く通う日々。

「南山城村」はそういう時期に出かけた場所の一つです。


  南山城村むらぷら → https://murapura.com/

           facebook→https://www.facebook.com/murakurashi/


京都、と言いつつ、奈良との県境にあり、奈良市から車で1時間ほどの場所にある村。

その村では毎月のように「空き家」での場が開催されていました。

家主が住んでいた頃のままの空き家の中を掃除したり、

刈った草で焼き芋焼いて食べたり、裏の竹林を刈ったり・・・

(なんかもっと色々あった気がするけど)


色んな人が集まってわいわい言いながら空き家に手をかけていく様子が面白くて面白くて、

「近くに住んでいれば毎回参加したのに・・・!」と歯がゆい思いもしつつ、

それでも多いときは月に2回、千葉から参加したりするほどのハマりっぷり。

車ではないと行きにくい場所ではありましたが、

主催者の方が、南山城村で働く傍ら、奈良市で兼業でゲストハウスを営まれていて、

そこに泊まれば(もしくは集合すれば)現地までの送迎がある。

奈良市なら住んでる場所から夜行バスで1本で行けるし、ある意味行き慣れている場所でもあったし、

私にとって「南山城村」は妙に身近な場所・・・です。


そんなご縁があり。

「ブックセンターをつくりたい」という野望が出来てからもその話をしていたら、

ある日、「村の空き家を片付けていたらいっぱい本が出てきたよ~いる?」とご連絡を頂き、

なんと車で(軽トラ)で持って来てくれる運びとなったのです。

なんと本棚まで・・・!

颯爽と早朝に現れた軽トラ、ちゃちゃっと作業を終えて帰っていく姿。

もちろん写真を撮ったのですが、翌日、スマホを紛失するという事件に見舞われてしまい、私の脳内にしかあの光景が残っていない・・・無念。


それが、3年前。

その頃は、まだ空き家の中は、床が抜けていたり、抜けた床から野良猫が入り込んできていたりで、

中に本を置いておけるような状態ではなかったので、離れや土間に仮置きしてもらって。


まさか、それから開封するまでに3年を要することになるとは思ってはいなかったのですが、

雨漏りがあったり、床の改修をしたり、そしてコロナ下というご時世。

思うようには進まずで。

でもこの3年、、、こつこつと改修を続けて(地元の大工さんにもお願いできて)、

力仕事のお手伝いしましょうか、というご縁があって。


3年後の春。

念願の「開封」に至りました。

こんなにたくさんの段ボール! ザ・力仕事!!とにかく感謝しかありません。




そうなんです、「開封の儀」、めっっっっちゃくちゃ嬉しかったのです。


from 空き家 to 空き家。


あの頃の思い出は蘇るし、頂いた好意の詰まった大量の箱を開けられる喜びで、

この日は終始にやにやしてしまいました。

(ちなみに、ブックセンターには南山城村以外にもご近所のご縁で譲り受けた本があるので、それもこれから早く整理したい!とうずうずしています)


「開封の儀」の嬉しさは、ただ「開けられた」ことにはとどまらず。

段ボールを開けるたびに

「へー、何これ、こんな本があるのか」

「うわ。奈良の歴史本が詰まった箱! 読んでみたい!」

「昭和の週刊文春とか・・・」

完全に「宝探し」です。


中にはだいぶ古くなってしまっているもので「この箱は処分かな」というものも混ざってはいるのですが、

もともと「何が入っているかわからないけど」が前提で、その「箱の中身はなんじゃろな」のわくわく込みで譲り受けた本。

わくわくするはず、楽しいはず、と思っていましたが、、、

想像以上でした。


たくさんの本から気になる本を「見つける」喜び。

やっぱりこんなにも楽しい。


この日は、棚と本を移動させること、それが目標だったので、

それさえ終われば、あとは、参加してくれた皆様が箱の中からおのおのが気になる本を見つけてもらえば、ということでおしまいにして、

本の中身を全部出したり、整理したりまでは至っていませんが。


こもりくブックセンターとして「開いた」第1回目。

最高に楽しい時間を、過ごすことが出来ました。

ちょっとだけ「本と過ごせる・出会える場所」に近づいた春の日。


段ボールにはまだ「宝物」が埋まっている状態なので、

次回もまた「宝探し」っぽいことがやれたら楽しいなあ、と、

管理人とセンタ長は目論んでいます。

今のところ、6月3日(金)~6月5日(日)あたりを

第2回の「こもりくブックセンターびらきの日」とする予定です。


もし。

ご興味ある方がいらっしゃったら。

お気軽にお問合せくださいませ。→お問合せ先


あらためて、この日の開封の儀をお手伝い頂いた皆さま、

そしてNさんを始めとした南山城村からのギフトに関わって頂いている皆さま、

本当に感謝感謝でございます。

少しずつ、少しずつ、空き家を「ブックセンター」に近づけていけますように。

これからも頑張って楽しみます!📖

後記:

 南山城村のことを思い返したことをブログにちまっと書きました。

 「今思えば、初めて会った時は偶然だった」の、話。

こもりくブックセンター

奈良県桜井市初瀬の古い家。 近鉄長谷寺駅徒歩5分。

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