古い空き家
誰も住まなくなった空き家があります。
中はこんな感じ。ひっそりと時間が止まっています。
母屋の隣には小さい土間。小さなかまどやうす?は、50年以上、使っていません。
誰も住むあてはないし、取り壊される寸前です。
でも・・・この街を生きてきた古い家。なんだか後ろ髪をひかれています。
長谷寺の街
ここに住んでいた祖母は、毎朝「観音さん」のところにお参りに行っていました。
家から15分ほど歩いたところにある「長谷寺」です。
雄大な景色を眺めることができて、ゆったりとした時間が流れる、素敵なお寺です。
ここで毎朝行われている「朝の勤行」は、誰でも参加することができます。
お天気の良い日、朝陽を浴びる瞬間は本当に清々しくて、まるで生まれ変われるような気分になります。
空き家活用の夢
お参りをした後、ふらっと立ち寄ってぼーっとしてもらえるような場所、
お茶を飲んだりしながら、その日1日の楽しいことを考えたり、のんびり本を読んだり考え事ができるような場所、
この場所をそんな風に使うことはできないかな、という夢を持つようになりました。
さらに、旅人が立ち寄ってお仕事をしたり、何人かで他愛のない談笑ができたり・・・ゆくゆくはそんな場所にもしてみたい。
この場所は、私が住んでいる街から500キロも離れた場所にあります。
「空き家改修」なんてきっと簡単じゃないし、まして遠方。建築の知識も商売やビジネスの立ち上げの経験も何もない。
でも、遠くに住んでいるからこそ、ここに拠点をつくって、あちこちから人が集まるようになって、この街の良さを知ってもらえたらなんて幸せなんだろう、という夢も広がりました。
あるのはこの街と家への愛着と「やってみたい」という気持ちだけ・・・。
どこまで何ができるかわからないけど、できるだけのことをやってみたい。
さて・・・・何から始めていきましょう・・・
そして「こもりくブックセンター」へ
活用を模索し始めて約2年。
ここを「”本”が楽しめる場所」として目指したいと思うに至りました。
初瀬という土地から「こもりくブックセンター」と名付けます。
まだまだ道のりは長いけど、一つずつ進めていければと思っています。